2012年7月4日水曜日

牛乳の皮膜に住んでいる

電子レンジでチンした熱々の牛乳を見たことあるだろうか? 表面に皮膜ができることはよく知られているが、その皮膜が絶えずぷくぷく動いていることはあまり知られていないのではないか。

動く理由はもちろん牛乳の熱による対流である。 これを見たときふと、似たような現象を思い出す。

それは、地球の地殻変動である。 簡単にいえば地面が動いているのである。地球の内部はものすごく熱くて岩石がドロドロに溶けた状態なのであろう。 そのドロドロの岩石が地球表面で冷めていく過程で対流が生じ、その対流に沿った方向に地殻が流されいるというのである。 東北大震災もこのような地殻の動きにより生じ、多くの人々の命を奪ったのである。

しかし、よく良く考えてみるとこれは牛乳の皮膜とよく似た話なのである。 つまり地球は、宇宙空間に浮かぶ熱々の液体だ。だから、丸い。 そして我々は、その熱々の牛乳の皮膜のうえにへばりついて住んでいるのである。 地球規模の時間の流れではぷくぷく動く皮膜も、我々の時間感覚では、 年間数センチしか動かないどっしりとした地殻であると錯覚してしまう。

その皮膜にわずかなシワがあり、そこが日本列島なのか。 皮膜が多くの人が気づかないくらい小さく、 ぷくぷく動くたびに我々人間は慌てふためいているのである。