2012年7月4日水曜日

マダニ恐るべし

マダニは痛い!

登山中に友人がマダニに噛まれた。 突然、「痛い!」と叫び初めて、「痛い、痛い、痛い」と噛まれている最中ずっと痛みを訴え続けた。 蜂・蛇・熊は、登山中の危険動物として勉強はしていたが、マダニは人から聞いた話程度しか知識が無かったため、 どうすればいいんだとオロオロしてしまった。とにかく、殺そうと ウィスキーをかけたりして、 ナイフでマダニの体部分を突き刺し、頭部も突き刺してようやく殺した。 その瞬間、友人は「痛みがましになった」と言ったが、痛いことに変わりなかった。

マダニは本当に取れない

しかし、マダニは取れなかった。引っ張っても取れない。死んでも喰らいつくらしい。 友達は「痛い」を叫び続ける。どうしようどうしようと更にオロオロしてしまった。 しかたがないので尾根に登って携帯の電波を微かに捉えてマダニの対処法について調べた。

「早くとった方が感染のリスクが少なくなる」 by 厚生労働省
http://www.forth.go.jp/useful/attention/14.html

とにかく早めに抜いたほうがいいらしい。そこで毛抜きを使って抜こうと試みた。 頭だけが残らないようにできるだけ根本を掴んで引っ張ってみる。

取れない。

痛そうにするので全力で引っ張れなかったかもしれない・・・仕方ないので痛そうだけど我慢してもらい、 もう一度、今度はおもいっきり引っ張ってみる。

やはり取れない。

しかも身体部分だけが取れてしまった。頭部は未だひっついたまま。 頭部は固く丸いのでしっかりと毛抜きでつかめないのだ。 頭部のより人間側をしっかりと掴み、今度こそ思いっきり引っ張ってみた。 もう痛みを我慢してもらっていることは考えずに。

すると・・・皮膚がサーカステントのように引っ張られ、更に力を入れて引っ張ったところ、ようやくとれた。 とれる時にマダニの口元から白い糸状のものもひっついてきた。 これは誰の組織なのか・・・こんなに取れないものとは思わなかったので衝撃である。

どのくらいの頻度でマダニにであうのか?

マダニの恐ろしさは分かった。しかし実際にどのくらいの頻度でであうのか?頻度が低いなら対策の必要はない。 隕石に衝突する危険を回避しようとする人などどこにもいないだろう。大事なのは頻度である。

人が居ない山が好きな私は、15年近く(そんなに頻繁にではないが)何らかの形で山登り、やぶこき、沢登りやなどを行い、 ダニが元気な夏の時期にダニに遭遇する可能性のある場所でキャンプもしているのに、 今まで一度もダニに噛まれている人を直接見たことがなかった。全くダニに対しては無防備であったにも関わらず、である。

ということはそんなにダニはいないのか?いても特定の地域だけなのか? それともダニはいるけどそんなに簡単には噛み付かれたりしないのだろうか?

少ない情報ながらまとめると本州中部以北の沢付近か笹薮にいる!・・・のか? 私自身最も活動的に登山をやっていたのは中国地方だったので同種のマダニには会わなかったというのか・・・ 同種のマダニでなければ日本中に広く生息するともあった。 うむ~~これは情報が少なすぎてなんとも言えない。

マダニに関する公的機関の情報

マダニの対策情報はインターネット上に転がっている。 ただ、いい加減な情報もありそうなのでここは公的機関が発信する情報を信用することにしよう。

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