2024年10月23日水曜日

HMDのPPD概算方法

ディスプレイの片眼用の画素数$d$と左右眼の全視野角$\theta$(図中の青)のみが判明している場合の角画素密度PPDの計算法をメモしておく. 一般に両眼視野角(左右片眼視野の論理積)は約120度と言われており,単眼視野角40度を加えたものが片眼の視野角100度(図中の緑と赤)となる. ビデオ透過型のHMDでは,この片眼の視野の一部をカバーしており,両眼視野については完全にカバーされていると仮定する. つまり片眼用のディスプレイがカバーする範囲は,

\[ 120/2+\theta/2 \]

であり,全視野の角画素密度が一様であるとするとそのディスプレイの角画素密度は

\[ d/(120/2+\theta/2)=2d/(120+\theta) \]

として算出できる.