2021年3月18日木曜日

海岸での現実的なサバイバル術

「無人島に何か一つだけ持っていけるとしたら何を持っていく?」なんていうことを考えるのは楽しい. っていうか,何も持っていけなかったらどうしよう? エド・スタフォードというイギリス人が何も持たずにサバイバルするディスカバリーチャンネルの番組は日本で大ヒットしたらしい. ディスカバリーチャンネルの他の番組と視聴回数を比較したらどれだけすごいヒットだったか分かる.

ただ,彼はプロフェッショナル過ぎて自分には真似できない技術が多い. 特に,火起こしや淡水を見つけて飲むところとか. もうちょっと現実的で誰でもできるサバイバル術ないかなと思って考えてみた. ちなみに全く実験してないので完全なる机上の空論.妄想研究.

条件

日本人にとってありそうなサバイバルな状況は,震災後の救助が車での一時的な孤立状況と海難事故で無人島に流れ着く状況. もっとありそうなのが海にキャンプに行って,今回のキャンプはサバイバルだぞぉー!ってやつ. そこで,海岸でできるガチサバイバルの方法を考えてみた.前提は以下の通り.

  • 海岸に落ちてそうなものなら使っていい
  • ナイフもライターも持ってない
    (実際のサバイバル状況でそんな都合のいいものある訳ない!)
  • 服は着ていい.
  • 季節は夏(冬だとすぐ死ぬ)
  • どれも火があることは前提としない.火起こしは難しいので.

水の確保

これが一番重要.日本の海岸ならたいてい小川が流れ込んでると思うけど汚くて飲めないということもある. エドの行動を見てると海水が飲めないからといって穴を掘ったり,内陸部まで水を探しにいったりと苦労してるえど,本当にそうかな? 海水は塩が含まれているとはいえ,水は水.海岸に大量に落ちているペットボトルを使って蒸留できないものかと探してみた.

1つはこれ↑↑.ペットボトルの接合部分どうするねん問題があるけど粘土でなんとかなりそう. 火で溶かしてくっつけるっていうのは,火がない前提なので無理.

もっと簡単そうで良さげなのがこれ↑↑. 接合する必要すらない.柔らかめのペットボトルなら石の破片などで切断できそうだし. 最悪歯でも加工できるレベル.

食料の確保

エドの動画見てたら分かるけど,サバイバルは最初が辛い. 潜ってはまぐり取ろうとか,魚を突こうとか馬鹿なことは考えない方がいい. 濡れると体力消耗するし,ゴーグルや銛などまともな道具がなければ,たとえ取れたとしてもそれ以上のエネルギーを消費してしまうから. 釣りなんて高度なことは絶対ムリ.原始人を見習って貝を食え!貝を!貝を食ってれば餓死しない!

亀の手

最初は必ず取れる小さな貝類にターゲットを絞って探すべき. 磯に行けば亀の手なんてどこでもありそう. ただ貝(亀の手も含む)や海藻は漁業権が設定されていることが殆どで命の危険がないキャンプでは訓練できませんね.

ハマダイコン

野草などの植物なら問題ない. 葉っぱ食べても腹の足しにならないのでなるべく根菜で. 一番よさそうなのがハマダイコン.海水でつけておけば浅漬けにできるみたい.

火の確保

これが一番サバイバル術の中で非現実的な要素かもしれない. 思いつきで木片をこすっても絶対に火はつかない. どれだけ大変化はこの動画を見れば分かる.

火がつくまで1ヶ月もかかっている. 死んでしまうやん.でも,一度火をつけられるようになるとそれ以降は苦労してなさそう. 何かコツがあるみたい.それを研究してくれているのが,でんじろう先生.

この棒に紐を結びつけて押し付ける方法なら簡単に加工できそう. 海でも網の紐のかけらくらいは落ちてそう.

いちばん大事なのは素材だそうです. 木では無理.乾いた竹かブタクサの茎がいいらしい.

この動画も石だけで加工する方法を実践してて使えそう.